「ヘッドレスベース」

製作者安藤 嘉浩(24歳)
コースギター製作本科
コメント「自分にとって最も演奏しやすいエレクトリック・ベース」を目標に製作しました。
ヘッドレスシステム・・・フェンダータイプのベースにありがちな「ヘッド落ち」の問題を解消しています。
○ネック材・・・ヘッドの重量が失われるとサスティーンが短くなってしまうため密度の高い材を選択することにより、この問題に対処しています。
○ボディ材・・・癖がなくオールマイティなサウンドにするため、ストライプボディにしました。また、ボディ材が良く振動するように端のほうはボディの厚みを薄くしました。
○コントロール・・・プレシジョンベース、ジャズベースの両方のサウンドが得られるようにしました。
○弦・・・自分は手が小さく、握力も弱いので、普通のベース弦よりも細い弦が張ってあります。
スペック
ネック材リグナムバイタ
スケール864mm スケール
指板リグナムバイタ
ボディーストライプボディ(マホガニー、フィガードメイプル、ソフトメイプル、ウォルナット、サティーニ、ゼブラウッド)
ブリッジABM Headless System-Headpiece Bridge
テールピースTuning Tailpiece
ピックアップEMG-J x 2 , EMG-P
塗装オイルフィニッシュ
●「TOKYOハンドクラフトギターフェス2005」に出展して..........
今回のフェスはハンドメイドのアコースティックギターが中心だったので、自分の作ったソリッドエレクトリックベースが受ける評価にはかなり不安がありました。しかし、中には手にとって弾いてくださった方もいて、楽器を作るという喜びを改めて実感することが出来ました。プロのクラフトマンと一緒の場に出展できたことは大変貴重な経験で大きな自信になりました。また機会があれば出展してみたいと思います。
●講師コメント..........
2年間の集大成とも言えるベースでした。細部にこだわっており、ポジションマークにアルミを用いるなど、気合が感じられます。ラミネート作業など見てわかるとおり本当に面倒なことをふんだんに入れた力作でした。